グリーン・インフェルノ



B級ホラーであることは間違いないんだけど、その割にはしっかりとテーマ性とエンターテインメント性が両立した王道な娯楽ホラー作品でした。



まず、価値観の反転が実に効果的になされている。環境保護を訴える「意識高い系」(笑)の学生が、実は超偽善男だったり。

もっとも新鮮だったのは、部族の描かれ方。彼らは野蛮であることは間違いないかもしれないが、普通に外部から来た「貴重な動物」を、普通に殺して調理して和気あいあいと食卓を囲む。

これはマグロの解体ショーや、アユの踊り食いをウヒャウヒャ言いながら楽しむ我々とどこか違うのだろうか?家畜が豚や牛だなんて誰が決めた?

そもそも、「食人」という行為だって、人間の歴史の中では幾度となく繰り広げられてきた普通の行為だし(そして今もどこかでおこなわれている)。

そう、欧米を中心とする先進国的な価値観の反転。



しかも笑えるシーンも満載。マリファナのくだりとか、サイコーに笑えるし。虫さされを気にするようなブロンドの美女が、狭い檻の中でとうとう我慢できなくなって下痢便をブリブリブリ!!っとぶっ放しながら、「みんなゴメンね〜!!」って泣きながら謝るシーンなんて、観たくないなんて言う男がいたら私はお目にかかりたいもんだ。みんな心の中ではそんな絵を観たいって思ってるけど、変態だと思われるのが嫌で口に出さないだけでしょ!?(笑)。

観客が観たいものを臆面もなくキッチリ魅せる、というサービス精神はタランティーノにもどこか通じるところがある。



イーライ・ロス、ついに化けたな。
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