マッドマックス 怒りのデス・ロード



アクションに次ぐアクションで全く飽きることがなく見ることができた。

この映画で一番頑張った人はバイクとか車とか人などのアクションの人たち。

日本人には太刀打ちできないなあって思った。人が棒にくくりつけられて、その棒が左右に撓りつつトレーラーに乗り込んだり手榴弾を投げ込んだりするのどこまでCGでどこまで本当に人をくくりつけてやっているのかすごく気になった。

あれ本当に大変そう。


設定として核戦争後の荒廃した地球ってことでケープタウンとシドニーで撮影をしたらしいのだけど、黄色い砂漠と青い空がとても印象的だった。日本人も大金かけて砂漠でドッカンドッカンする映画誰か作ってみてくれないかなあ。


個人的にちょっと考えたのは、悪者の設定で女を囲ったり人の母乳を乳牛みたいに搾乳機で吸い取ったり野菜をプラントで作っていたりするのだけど、あれってああしないと国(でいいのか?ww)が維持できないからそうしてるのかな?

結構設定考えてるのかなと思える節があったりするのだけどアクションをやり倒すために説明がほとんどない。

それは主人公マックスのフラッシュバックの女の子もそうなのだけど、何か緻密な裏設定(もしかしたら全くそんなものないのかもしれないけど)があるのかなあ?って感じた。

それでも細かくツッコミ箇所探せばある。だけど突っ込んじゃいけません。そんなこと言うのは野暮。

何も考えずに見るのが正しい見方なのだ。


まあどっかんどっかんやってて楽しくてよかったです。
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アメリカン・スナイパー



戦場の描き方が現在の戦争の実情を映しているとも思いました。

映像そのものの雰囲気は、2009年に中東での戦争風景をかなりリアルに描いたことで絶賛されたキャスリン・ビグロウ監督の「ハートロッカー」を思い起こさせるものがありましたが、あの映画が基本的に「地雷除去」での地雷という、目に見えない、いつ爆発するともわからない見えない敵との精神的な静かな戦争だったのに対し、こちらはより実際の戦争風景に近い、かなり本格的な銃撃戦が展開されます。

さすがに戦闘シーンに関しては40年くらい前からお手の物なイーストウッドですから、すごい迫力でした。


そして、ここ20年くらいの近年の戦争らしい捉え方もしていますね。

戦争映画って、1950年代くらいまでは国が戦争に至った動機はあまり見せずに邪悪に描かれた敵を打ち倒す勧善懲悪ものが目立ってたり、そうかと思えば60年代のベトナム戦争以降になると、そうした戦争に疑念を持つ世代が戦争の存在意義に強い疑問符を投げかけるものが多く見られたりします。

そこへ行くと、この「アメリカン・スナイパー」は、「戦場を”職場”として割り切る男たち」を淡々と描いています。

そこには「どうわめこうが、戦争は起こるもの」「いずれにせよ、世の中には悪いヤツがいることに変わりはない」といった、どこか悟ったような心境が漂ってきます。

これ、前述した「ハートロッカー」でもそうだったんですけど、このドライな感じはすごく時代感を象徴しているとは思ったし、今後の戦争映画でも主流になりそうな気がします。

ハクソー・リッジ



個人的には沖縄のドンパチをずっとやってる映画で軍隊内部で抗争があったりとかそんなのかなあと思ったが、ドンパチは後半からでその前半は良心的兵役拒否の話で、正直教科書でしか見たことのない単語のことがこんな風に映画で出てきて驚いた。

それが夜中にボコボコにされたりすごいキツい目にあってて気の毒に思った。

映画では少数者、マイノリティがよく題材にされるけど、この映画もこの系譜なのね。最近見た映画ではムーンライトが黒人の同性愛者、マイノリティアンドマイノリティって感じだったなあ。

題材としては物語に持って来やすいのだろう。戦争におけるマイノリティってあまり語られた記憶はない。

今後この映画がそういうパイオニア的な位置を占めるのだろう。

この点だけを持って超面白い。良心的兵役拒否者がまあなんで軍に入るのかねって思うね。

それが後半ハクソーリッジの上の戦場の夜に明かされるのだけどちゃんと前半の子供時代の描写から繋がってて、脚本が丁寧でウエルメイドだなあって感心する。

ハリウッド映画のアクション映画なんてテンポ最重視で説明吹っ飛ばす編集なんだけど、この映画は実にそこのところは丁寧だった。

で、話だけからすれば戦場に立って仲間をメディックとして助けたってだけで十分だと思うのだけど、そのハクソーリッジでの戦闘シーンがスゴかっですねえ。

プライベートライアンのノルマンディ上陸の描写と引けを取らないのではないかなあ。

個人的には沖縄上陸戦ってよく知らないのでこんなだったのかと勉強になった。

あんな戦争を日本国内でしてたのね。

LOGAN/ローガン



この映画は、これまでに積み重ねてきたウルヴァリンの物語が一つの終わりを迎えることとなる作品です。

そのため、この作品だけを見ても十分に楽しむことができますが、これまでそれを追ってきた人にとっては感じることが極めて多く、涙なしには見られないものになっていました。


ウルヴァリンは狼男がモチーフとなっていることもあり、基本的にその作品が明るい雰囲気になることはありません。

しかしながら、この映画はこれまでと比べてもさらに暗く、全体を通して物悲しさが漂っており寂しい気持ちにさせられるものです。仲間は少なく、状況も悪く、敵は多い。

そんな中でのウルヴァリンらの逃避行は、しかし明るく、クスッと笑わせてくれるような場面もあり、悲しい展開の連続ながら辛すぎてそれを見ていられないというような状態には辛うじてならない、絶妙なバランスのもと成り立つものでした。


そしてその逃走劇の中で起こる出来事などはどれも、超能力を用いた全力の戦いのような派手なものではありません。

これまでの映画と比べるとかなり地味な、倒すための戦いというよりも、逃げるための戦いが続きます。

爽快感などはありませんが、その分しんみりとした、ウルヴァリンという作品の終わりを噛みしめながら見ることのできる作品です。


これまでに様々な国や舞台を渡り歩いてきたウルヴァリンの物語が、最後はアメリカを孤独な男と少女が旅するという地味で王道なものに戻ってくる。

静かな気持ちでその結末を見、感動できる映画となっていました。

美女と野獣



日本で上映前にイギリスで観たのですが、映像が美しいです。

ディズニーアニメを実写化しただけあって音楽も一緒だったのが入りやすかったです。

なんと言っても、エマワトソンがはまり役でした。

ただ、ちょっと声が低いのが気になりました。

しかし、ルミエール、コグソファス、ポット婦人などといった実写化されづらそうなものもしっかりと表現されていました。

ポット婦人の顔が絵っぽいのがCG技術を駆使できそうなのに、敢えてその程度のところが逆に良かったです。

アニメと違ったのは、魔女が途中でお父さんを助けたりするところです。

ちょっとミステリアスな伏線を出していました。そして、野獣の過去にも触れていました。

より現実感を出したかったのかと思いました。そして、お城での舞踏会が豪華でした。

綺麗な衣装に、ちょっとおもしろい化粧をした男性(この時代はそれが普通だったのか)が時代を感じさせました。

また、適役のガストンを演じる男優がかっこいい!

筋肉質で優美な役者さんでした。ルフゥというガストンの部下もこの人出ないと演じることができない、他の人では無理だと思うほどのはまり役でした。

上映前からこのルフゥが同性愛者という設定であるというのも、話題になりましたがそれがクローズアップされるでもなく、ナチュラルになっているのが違和感なく観ることができました。

色々な実写化があまりいい評価をされないことも多いですが、この作品は印象強く残る作品となりました。